男性機能にアルギニンが不可欠だといわれるのはなぜ?

年とともに下半身の悩みが出てくるのは男性なら誰にでもあること。勃起能力だったり、持続時間だったり、男性器自体の大きさだったり、様々なお悩みがあると思います。ちまたでこれでもかという種類の男性向けサプリメントが販売されているのも、そうしたお悩みの多さを物語っているのではないかと思います。

 

そうした男性向けの、勃起力維持やペニス増大などをうたったサプリメントに必ずと言っていいほど配合されているのが「アルギニン」です。実は男性機能にはアルギニンが不可欠。それがなぜかを解説しようと思います。

 

アルギニンはアミノ酸の一種

 

アルギニンはタンパク質を形作るアミノ酸の一種です。アミノ酸は体内では合成できないので食物から摂らなければならない必須アミノ酸と、体内で合成できる非必須アミノ酸に分かれ、アルギニンは体内で合成できる非必須アミノ酸に分類されます。

 

しかし、アミノ酸の体内の需要は非常に高いため、体内で合成される分量だけでは足りなくなることがあります。そのようなアミノ酸を条件付必須アミノ酸といい、これは必須アミノ酸同様食物などから摂取することが推奨されます。

 

アルギニンが男性器に及ぼす効果を説明する前に、まず「尿素回路」について知っておいてください。

 

人間にとってタンパク質は体を構成する非常に重要な栄養素です。たとえ筋肉を鍛えていなくても、生きている限りはタンパク質を摂取しなければなりません。タンパク質は、肉、魚、豆類などに多く含まれます。

 

人体の必需品であるタンパク質は、アミノ酸にまで分解されて吸収されます。その分解時にアンモニアが発生し、アミノ酸とともに体内に吸収されます。しかしアンモニアは人体にとって有害物質なので、肝臓でさらに無害な尿素にまで分解されます。その分解を担うのが尿素回路です。

 

アンモニアは、尿素回路で、男性向けサプリメントにアルギニンと同様配合されているシトルリンなど、いくつかの物質に変換されながら、最終的にアルギニンになって、無害な尿素としじみに含まれる疲労回復成分として知られるオルニチンに分解されます。

 

アルギニンが分解されるとき、一酸化窒素という物質も放出されます。一酸化窒素は中毒症状で知られる一酸化炭素とはまったく違う物質なので勘違いしないようにしましょう。

 

一酸化窒素とは

 

一酸化窒素には平滑筋を弛緩させるという働きがあります。この働きが男性器にとって重要。ここからやっと本題です。

 

男性器は海綿体と血管で構成されています。海綿体も血管も平滑筋でできています。平滑筋は内蔵を形作る筋肉で、腕や足にある骨格筋とは違い人間の意思によって伸び縮みさせることはできません。

 

一酸化窒素は、男性器内部の血管や海綿体の平滑筋を弛緩させます。すると締まっていたところがゆるんで隙間ができます。そこに血液が流れ込み、勃起が起こります。

 

一酸化窒素は勃起力アップに不可欠

 

つまり、一酸化窒素が十分に供給されていれば勃起力も十分に発揮され、一酸化窒素が持続して供給されていれば勃起力も持続するということになるわけです。逆に一酸化窒素が不足すると勃起不全=EDを引き起こします。

 

では一酸化窒素を十分に供給させるためにはどうすればいいのでしょうか?そのためには男性ホルモン=テストステロンの働き、脳からの司令伝達など様々な要因がからみあってはいるのですが、そもそも一酸化窒素を生み出す“元”であるアルギニンが、体内に十分にあることは第一条件です。

 

アルギニンは肉類、特に筋などのコラーゲンの部分に多く含まれます。牛すじなどはアルギニン摂取のために有効です。他に大豆やナッツ類などにも含まれます。ただ、そうしたアルギニンを多く含む食物には脂肪も多く含まれがちなので、男性向けサプリメントを上手に利用して摂取量を増やすというのもおすすめです。